髙木澄朗 個展「山の二百景」は、2022年11月20日に81歳で逝去した髙木澄朗を偲び、生前作成していた絵画を展示した展覧会です。

 髙木澄朗は東京学芸大学附属大泉中学校で、1966年4月(18期が3年生)~1995年3月(48期が1年生)の29年間、美術の教師として教鞭をとってきました。また、女子軟式テニス部の顧問も併せて務めていました。大型オートバイで通ってくる、多くの生徒に慕われる名物教師でした。
 その傍ら、日本画を主とする絵画、楽茶碗などの美術品の制作を行っていました。なかでも日本画についてはライフワークとしており、おおよそ2年に1回程度のペースで18回にわたる個展を銀座で開催していました。題材として特に山を好み、妙義山、浅間山、日本アルプスなどに何度も出かけてスケッチし、それをもとに自宅で日本画として完成させていました。山以外にも鳥、船などを描いていますが、髙木澄朗の作品を象徴するものとして、今回の個展のタイトルを「山の二百景」としています。

髙木澄朗の作品は、一部は望まれた方に譲渡されていますが、2023年12月時点で200点を超える作品が自宅に遺されています。これらの作品について、髙木澄朗と生前交流のあった方々にお譲りしたいと考えています。
 また、髙木澄朗の葬儀はコロナ過のこともあり親族のみで執り行われ、親族以外の方々はお別れの機会が取れませんでした。
 そこで、このたびオンライン個展として作品を展示することで髙木澄朗を偲ぶ場とし、併せて作品の譲渡についてのご案内をすることといたしました。( 一部傷や汚れのあるものもありますが、そのままの形で展示しています)

作品の譲渡をご希望の場合はこのオンライン個展からお申し込みください。また、譲渡の条件、譲渡方法などの詳細についても記載をご確認ください。

これまで髙木澄朗を支えていただいた皆さまには、深く感謝を申し上げます。故人を偲び、どうかゆっくりと各作品をご覧ください。また、ご希望の作品がございましたら、ぜひお手元においていただければと思います。

髙木 隆貴(長男)・戸久世 朗子(長女)


髙木澄朗(たかぎ すみろう) 略歴

1941年7月15日    誕生
1966年4月       東京学芸大学附属大泉中学校に美術教師として就任
1970年ころ     銀座で第1回個展を開催
1976年       第2回日仏現代美術展にて入賞
1995年3月       東京学芸大学附属大泉中学校を離任
2000年       銀座で最後の個展(第18回)を開催
2022年11月20日     逝去